良い天気だ。冬らしく空気のぱりっと冷えた朝。往きの車中は谷崎源氏、「若菜 下」の帖。光源氏、四十七歳。いつ追い抜かれるかなあ、などと思っていたのだが、当然ながら向こうは数え年なのだ。数え年なら私はまだ光源氏より年上で、一ヶ月以内にさらに私だけ歳をとる。思いがけず、デッドヒートの展開に(?)。嗚呼、逝クモノハ斯クノ如キカ、昼夜ヲ舎(す)テズ。
帰りの車中の読書は「スマイリーと仲間たち」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。帰宅して、いただきもののステーキ肉を玉葱の微塵切りとあわせて仕込んでから、風呂に入る。夕食の支度。シャリアピンステーキ、つけあわせにブロッコリ、パンを少々、赤ワインを少々。食後にチーズを少し。さらに珈琲。週末はいいなあ。