往きの車中の読書は谷崎源氏。「若菜 下」の帖に入った。光源氏は四十六歳。もう少しで追い抜かれそうだ。
出社していつもの如く、あれこれお仕事。ちょっと風邪気味かなあ。夕方退社して帰りの車中、そうだもう十二月なのだから、冬休みの課題図書を考えよう、と思って、急に楽しい気持ちになる。何にしようかなあ。
帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。卵焼きで冷酒を五勺ののち、常夜鍋とそのあとの雑炊。夜の読書は、「エドガー賞全集 (下)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)より「殺人のH」(L.トリート)など。上巻(1962 年まで)の私的ベストは平凡な趣味だけれども、「ブレッシントン計画」(S.エリン)か、「女主人」(R.ダール)かな。