「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/07/07

花宴

涼しい曇り空に、時々、小雨が降る一日。

通勤の車内では谷崎潤一郎訳の「源氏物語」(中公文庫)を読んでいる。今年中に読み終えられるかな、という程度のゆっくりしたペースである。「花宴」の帖を終えたところ。「大方に花の姿を見ましかば露も心の置かれましやは」と藤壺の女御が詠んだあとに、「お胸の中でお詠みになっただけでしょうに、どうして世間に漏れたのでしょう」と地の文が続いているところが面白い。