夕方買い物に出て気付いたことには、いよいよ私の嫌いな夏がやって来たようだ。早く秋が来ないだろうか。いや、早く氷河期が来ないものか。買い出しでは鰻に心が動いたが、あまりにお高いので断念。もう私のような庶民の食べ物ではなくなったようだ。今日の贅沢としては、真鯛のちっちゃな冊(もちろん養殖もの)。
帰宅して夕食の支度。冊の半分は昆布締めにしておいて、残りの半分を刺身にする。山葵を添えて、生醤油に酒を一二滴。他に、冷奴で冷酒を五勺、御飯、しめじと葱の味噌汁。池波正太郎が鯛の刺身は酒の肴にするよりも、ぬく飯と食べる方がうまいと書いていたが、なるほどそれはそうかな、と思う。
「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)、「決定力を鍛える」(G.カスパロフ著/近藤隆文訳/日本放送出版協会)。