「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/07/02

労働と酒

雨が降りそうで降らない、湿度の高い曇り空の一日。半夏生は大雨と決まったものでもない。

今日は勤務時間の九割くらいは何かと仕事をしていたので、随分と働いたなあ、という充実感。おかげでビールがうまい。労働とは良いものだ。これが昼間から呑気に、白金台のお洒落なモダンチャイニーズレストランのテラスで、二頭のボルゾイ犬を連れてミモザなんか傾けながら、道行く気の毒な労働者たちを眺めて、メインの紅班魚は単純に清蒸にして良いのかどうか考えているような人生では、酒が美味しいはずがない。きっとそうだ、そうに違いない。

夕食は、ポテトサラダと焼売でビール。のち、鰯の塩焼き、油揚げと葱の味噌汁、御飯。夜の読書は、「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。