猫は床暖房だいすき、のようだが、毎日使っているとどれくらいのガス料金になるのか……。
「日曜日は埋葬しない」(F.カサック著/中込純次訳/世界ミステリーシリーズ 643)、読了。ほとんど短編小説と言ってもいいくらいの短かさなので、すぐに読めた。カサックと言えば「殺人交叉点」が有名だが、こちらは入手し難いこともあって「幻の名作」的な扱いかも。しかし私の印象では、気の効いた佳作という感じ。
ある一つのツイストが肝なのだが、ほとんどのマニアは途中で見抜いてしまうだろう。その軽さの割には、オチを悟られてもなお面白い、というほどの水準には達していないのでは。
ちなみに、この本の「あとがき」には、ストーリーの全てがオチまで含めて丁寧かつコンパクトに要約されているので、絶対に先に読んではいけない。