「古楽の楽しみ」がリクエスト特集なので、ああようやく金曜日だ、と思う朝。しかし、明日の土曜日も研究会とは言え、一応仕事なので、週末感はない。
出勤して、粛々と雑用に励む。夕方退社して、帰り道で焼き餃子と焼売を勝って帰宅。そして、それらでビールを飲みながら、「怠惰への賛歌」(B.ラッセル著/堀秀彦・柿村峻訳/平凡社ライブラリー)を読む夕べ。そうだ労働は悪だ。怠惰こそが善であり、素晴しい。間違いない。伯爵の御前が言うな、的なところがまた素晴しい。マルクスの娘婿程度の小市民が言うのとは説得力が違う。
「私が本当に腹からいいたいことは、仕事そのものは立派なものだという信念が、多くの害悪をこの世にもたらしているということと、幸福と繁栄に到る道は、組織的に仕事を減らしていくことにあるということである」(同書、第一章「怠惰への参加」pp.13)。まさに私が普段からそう思っていた通りだ。
でも明日からもまた勤勉に働こう…