気圧が低いせいか身体も低調。珍しく寝不足な感じで出社。
豪雨になったり、かんかん照りになったりの奇妙な天気の一日。帰る頃には西日が強く、蒸し暑かった。
帰宅して風呂に入り、湯船で「美食倶楽部」(谷崎潤一郎著/種村季弘編/ちくま文庫)より「ハッサン・カンの妖術」を読む。湯上がりに、鶏砂肝の大蒜炒めで赤ワインを一杯だけ。のち、トマトと炒り卵の冷たいチリソース麺。デザートに珈琲とパン・オ・ショコラを一つ。
昨夜「Yの悲劇」を読み終えたので、今日から「Zの悲劇」(E.クイーン著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)。「Z」は四部作の中では凡作とされているらしいのだが、子供の頃の私は一番面白いと感じていた。
その理由は、「Y」が有名過ぎて、読む前から犯人はもちろん、ヴァニラやマンドリンの意味に至る細部まで知ってしまっていたため、それほど楽しめなかった、ということが大きい。また「X」は(私にとっては)犯人があまりに明らかであり、「最後」もまたそうだった。消去法的に「Z」が一番楽しめた、ということだったと思う。