雨が降ったり降らなかったり、晴れ間が差したかと思えば、豪雨になりそうな気配が充満したり、不穏で蒸し暑い一日。
帰宅して風呂に入り、湯船で「ディナーで殺人を」(P.ヘイニング編/創元推理文庫)より、R.ディーハンの「主婦の鑑」を読む。この短篇の題材になっている「主婦の鑑」という本のことを、以前にどこかでも読んだ記憶があるのだがよく思い出せない。
湯上がりに鶏砂肝の大蒜炒めで赤ワインを一杯だけ。のち、夕食はキャベツとベーコンの炒めもの、卵かけ御飯、蕪の葉と油揚げの味噌汁。
昨夜、「Zの悲劇」を読了したので、今日から「レーン最後の事件」(E.クイーン著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)。「Z」は子供の頃の印象と変わらず、なかなかの傑作だと思った。死刑囚と死刑執行人たちの前で、犯人ではありえない人を次々消去していく劇的な大詰めがいい。よく考えるとそのロジックはかなり弱いのだが、それをごまかすための演出が、ドルリー・レーンにとっても作者にとっても必要だ、というところがうまい。