「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/05/25

外出と引きこもり

ああ、良く寝た。 軽い朝食をとってから、出動。 午前中は定例のデリバティブ研究部会の自主ゼミ。 どうやら次回あたりで、"excursion" 理論の勉強は一段落つきそうだ。 そのあと、参加メンバとランチをご一緒して、帰る。

帰宅して、しばらく猫と昼寝。 そのあと夕方までは、読書など。 "Three for the Chair" (R.Stout 著 / Bantam Books) より "Immune to Murder" など。 ネロ・ウルフは自宅兼事務所からほぼ一歩も出ずに暮らしていることになっているのだが、 意外と多くの事件で外出している。 例えば、この短篇でも、 重要人物の接待のため鱒を料理するよう依頼されて、遠出している。 住み込みの料理人、蘭係り、部下の計三名の「ファミリー」と、一万株の蘭とに囲まれて、 ひきこもり状態で幸せに暮らしているはずのウルフが、 不承不承、外界に引っぱり出される滑稽味のためだろう。 私も常々、自宅に引きこもって暮らしたいと思っているのだが、 ウルフですら、これくらい外出しているのだから、 まだしばらくは週に数日くらい仕方ないのだろう。

そろそろ外が暗くなってきた。 お風呂に入って、湯船で 「世論 (上)」(W.リップマン著/掛川トミ子訳/岩波文庫) を読む。 夕食は、鰊蕎麦など。 薄い珈琲を傍らに、ゆっくり、 "Immune to Murder" を読む夜。