あまりに良く眠れて寝坊。 寝床で朝食を食べたいものだが、 寝床から起き出してキッチンで用意して、 また寝床に戻って朝食をとっても意味がないのだ。 誰かいい人を紹介してもらえないだろうか、住み込みの料理人を。 まあ、そういう妄想をしていてもしようがない、起きよう。 簡単な朝食のあと、朝風呂。
午前中は、DVDで「天才執事ジーヴス」(国書刊行会)を観たり。 ヒュー・ローリー演じるバートラム・ウースターのアホ面を観ながら、 やはり紳士たるもの、こうありたい、と思う。 女性には常に優しく、礼儀正しく、 どんなアホな友達も大切にし、 自分自身も適度に無能で、バカっぽさが愛くるしく、 湯船では黄色いアヒルのおもちゃが良く似合う、そんな人に私もなりたい。
森村たまきさんによる DVD 添付の解説によれば、 「幸いバーティーが非常に底の浅い人で、 深く複雑に思考する能力に限りがあるため、 またバーティーの遭遇する問題がそんなにも深刻な大不幸ではないために、 何よりバーティーが基本的によき意図のかたまりで、 しかもお金で解決する問題は簡単に解決できる資力を有してもいるため、 話はまったく深刻化しません」 とのことだが、 まったく、人生というものはかくあってほしいものだ、と強く思う。
他に作ってくれる人もいないので、昼食の支度。 冷奴に大葉と鰹節、蒸したスナップエンドウにマヨネーズ、 たらこスパゲティに大葉を散らし、赤いベルギービールを一杯だけ。 昼食のあとは、のどかに昼寝。 また二時間以上寝てしまった。 午後も「天才執事ジーヴス」の第二話を観たり、 "Three for the chair" (R.Stout 著 / Bantam books) を読んだり。
そうこうしているうちに、もう夕食の支度の時間だ。 日はまだ高いけれども、お腹が空くからしょうがない。 作ってくれる人もいないので、やむをえず自分で何とかする。 ピーマンとじゃこを酒と薄口醤油で炒めたもの、 最後のうすいえんどう(実家産)の煮物、 鰤のかまの塩焼き、玉葱の酢漬け、 玉子かけ御飯、豆腐と細葱の味噌汁。 食後にオレンジを一つ。