「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/05/30

ブック・ハントの楽しみ

朝から雨。涼しい。 いつもの納豆定食の朝食のあと、 豚丼弁当を作って、出勤。

昼休憩に近所の古本屋で、 料理が登場する短篇推理小説のアンソロジー「16品の殺人メニュー」(A.アシモフ他編/東理夫訳/新潮文庫)と、 同じ主旨だが犬のアンソロジー「いぬはミステリー」(A.アシモフ他編/小梨直訳/新潮文庫) を発見。即購入。 両方とも、レックス・スタウトのネロ・ウルフものの短編を含んでいるので、 手帳の探書リストに記してずっと探していたもの。 もちろん、今では amazon で簡単に検索できて、 あればクリック一つでどこかの見知らぬ古本屋に注文できるし、 この手の白っぽい文庫本は大抵、1 円+送料で手に入るのだが、 探書リストを片手に古書の街を散歩する楽しみ、 というものがあるのだ。 古い奴とお思いでしょうが、 ロートルにはロートルの、情弱には情弱の、庶民には庶民の楽しみがあるのですね。

早々に帰宅して、湯船で 「16品の殺人メニュー」より、 短編「毒薬ア・ラ・カルト」(R.スタウト)を読む。 最近、スタウトのネロ・ウルフものを原書で読むようになり、 スタウトの並々ならぬ英語へのこだわりが面白くなってきて、 出てくる単語を辞書で(もちろん紙製の辞書で)引くことを楽しみにしているのだが、 日本語で読めるのもありがたいことは確か。 スタウトの翻訳はかなり苦労するだろうなあ、と思いつつ、 半年探した本だけに、堪能。

夕食は、 御飯を炊いている間に、 油揚げに浅葱を詰めて網で焼き、椎茸醤油。 冷酒を五勺ほど。 そののち、作りおきのポテトサラダ、菠薐草のおひたし、ミニ豚丼、 若布の味噌汁。