「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/05/26

女房はコック

ああ良く寝た。でも、まだいくらでも眠れそう。 寝坊したので、朝食は珈琲だけ。 洗濯ののち、朝風呂に入って、湯船で "The Signal and the Noise" (N.Silver 著 / Penguin) を読む。

身支度をして、近所のイタリア料理屋で早めの昼食。 帰宅して、しばらく猫と昼寝。 午後は掃除など家事をしたり、 「驚きの数学 巡回セールスマン問題」(W.J.クック著/松浦俊輔訳/青土社) を読んだり。アルゴリズムの説明はところどころ訳文が分かり難い。

夕方になって、買い出しに行く。 帰宅して、料理の仕込みと夕食の支度。 じゃがいもを茹でて、玉葱のスライスとあわせてポテトサラダを作りおきにし、 千両茄子を糠漬に。 御飯を炊く間に、鯵を三枚に捌いて軽く塩をしておく。 御飯が炊けたら鮨飯を作り、冷ましている間に、 冷奴(大葉と生姜としらすにポン酢)と鯵の刺身(浅葱と生姜)で、冷酒を五勺ほど。 のち、鯵の握り鮨。 鯵の頭でだしをとった茗荷と浅葱の味噌汁。

夜はひっそりと、 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫) を読む。 「女房コック論」という一編があって、 食いしんぼうたるもの女房を優れたコックにするため、 舌の肥えたものを選んで娶るのはもちろん、 そのあとも教育怠ることなく、 かつ、日に六食を用意させて腕をふるわせ訓練せねば、 という議論。 そんな面倒なことはできない、と思うようなら、 そもそも食いしんぼうではないのであって、 そういう人は近所の蕎麦屋から天麩羅蕎麦でも注文していれば足り、 それなら女房などもらう必要はない。 そしてそれも確かに一見識である、と結んでいる。 今、こんなエッセイを週刊誌やブログに書いたら、 炎上だろうなあ、と思いつつ、ニタリノフ。