「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2014/05/07

「名人」と傍目八目

四連休終了。さて、味噌代とキャットフード代を稼ぐために働きに出ねば。そう言えば、これだけ科学技術が発達して生産性が向上しているのだから、そろそろ週休三日制にすべきなのではないか、とか書いていたら、「週休三日制を考える会」みたいな twitter アカウントにフォローされた。しかし、私はもっと先を行っているのだ。そう、そろそろ文明国の市民は週休四日制に移行すべきではないか。労働が週の半分以下になってこそ、人間の勝利と言えるのではないか。

久しぶりに出社して、午前午後と静かにお仕事。夕方退社。帰宅して風呂に入り、湯船で「文章読本」(丸谷才一著/中公文庫)を読む。川端康成の「名人」の一節を引いて、ゆかりのない言葉を使うことの危うさを論じているところ。川端ともあろうものが「……高貴の少女の叡智と哀憐とを感じさせたものだが……」と二字熟語をべたべたと四つも並べる不用意さや「耳の悪さ」を晒してしまったのは、自分にとってゆかりのない語を使ったからであると言うわけだが、丸谷才一の文章もいつも完璧に注意が行き届いているわけでもないので、こういうことを、傍目八目、というのだろう。

夕食の支度。御飯を炊いている間に、高野豆腐と鰯の生姜煮でビールを一杯だけ。のち、豚肉とスナップエンドウとトマトのサラダ、豆腐の味噌汁、御飯。食後に珈琲と、会社でもらった鯛焼を一つ。