「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/05/15

信頼できる友人と三つの茶碗(解答)

今朝は雨。 珈琲、果物、ヨーグルトなどで目を覚ましたあと、いつもの目刺し納豆定食。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。蒸し鶏、茹で新じゃが、玉葱ピクルス、牛蒡と人参のきんぴら、御飯。 夕方退社。 雨で外が結構寒かったので、帰宅してまずお風呂。 湯船で 「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書) を読む。 お風呂からあがって夕食は、冷奴(生姜と木の芽)、新じゃがのポテトサラダ、蒸し鶏のスープで作った汁麺(具は小松菜のみ)。

「信頼できる友人と三つの茶碗」問題の解答。
答は 75 パーセント。 条件付き確率、またはベイズ確率の考え方による確率的判断によれば、こうなるだろう。 理由は下の図形を見ていただければ、明白だと思う。 全体の 10 分の 1 を占める右の黄色い部分が友人の証言が嘘だった場合、 左の赤緑青の部分はそれぞれ、友人の証言が正しくて茶碗の下に指環があり、 それが一つめの茶碗、二つめの茶碗、三つめの茶碗である場合で、 それぞれ全体の 10 分の 3 ずつを占めている。 今、赤と緑の場合は消えたから、 残りの黄色と青のエリアに対する青のエリアの面積比が答の 75 パーセントである。 この問題の面白いところは、多くの人がなぜか、「30 パーセント」と答えることだ。 こういった設定での確率的判断の問題は主観が入りうるので、 いや、それは私の考え方や信念とは違う、という反論もなくはないだろうが、 いくらなんでも 30 パーセントという答はおかしい。

ちなみに、この問題は作り物めいているようでも、 思いがけなくも高度な実験物理学の方面で議論になったりする。 つまり、「信用できる友人」とは現状で説得力を持っている仮説または理論、例えば超対称性理論であり、 「茶碗の下を確認する」ことはある実験、例えば粒子加速器実験の結果を知ることである。 興味のある方には、こちらの blog の記事 "Bayes and SUSY" が面白いと思う。