「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/10/25

中酒

小雨の降る朝。 いつもの納豆定食の朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 今日も、徒歩通勤。 夕方退社。

金曜は夕食の支度をサボることにしているので、帰り道で餃子を十二個買っていく。 店で食べてもいいのだが、私は焼き餃子水餃子に関わらず、 餃子は黒酢または香醋で食すのを最上とするので、買って帰ることが多い。 餃子屋は餃子のタレなんかの代わりに黒酢を置いてほしいものだが、なかなかそういう店がない。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は「酒の肴・抱樽酒話」(青木正児著/岩波文庫)。 江戸時代に「中酒」の奇妙な習慣があったという話を読む。 「中酒」とは茶懐石や祝儀の席の本膳であるように、飯と茶の間に酒を出すことだが、 江戸時代の初期には、その中酒を今食べたばかりの汁椀や飯椀に注いで飲む習慣があったらしい。 あまり良い趣味と思えないが、愉快な趣向ではある。 ちなみに、漢語では「中酒」の意味が違って、「酒ニ中(あた)ル」、つまり、二日酔いのことだそうだ。

餃子十二個を温め直し、香醋で食す。冷えた贋ビールを一杯だけ。 あつあつ餃子に冷たいビールも小確幸。 平和な良い週末だが、 東京は明日の朝にかけて大荒れらしく、大雨洪水警報が出ている。