「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/10/13

F・カルパッチョ氏

今日も夏日とは言え比較的に涼しい。 納豆定食の朝食のあと、朝風呂に入って、湯船で 「フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱」(木暮修訳・註/幻冬舎) を読む。いい休日である。

90 年あたりの "ELLE Japon" に連載されていたエッセイで、 当時、この 1 ページだけを立ち読みしていたなあ。 ドットーレ・コグレの亡き後、カルパッチョ氏も姿を消して久しいが、 今頃、イタリアの片田舎に隠棲し、 謎の国ニッポンの沢山の女性たちのことを懐しく思い出しながら、 何の変哲もないソーダガラスの寸胴グラスでワインを流しこんでいることだろう。

昼食は長葱としめじとアンチョビのスパゲティーニ。シャルドネを一杯だけ。 その一杯を飲み切れなかったので、ブリーを少々切る。 午後は料理の仕込みをしたり、 「チューリングの大聖堂」(G.ダイソン著/吉田三知世訳/早川書房) を読んだりして、安静に過す。

夕食には、大振りの秋刀魚一匹を塩焼きにし、大根おろしと酢橘を添える。 他に金時豆の煮物、人参の千切り炒め、蕪の葉の味噌汁、御飯。 食後に、シャイン・マスカットを少々と柿を一つ。