「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/06/04

初素麺

梅雨はどこへ行ったのやら。夏の陽気。 朝食ののち、お弁当を作って、出勤。 午前、午後とぼんやりしているうちに過ぎ去った。 夕方退社して、歩いて帰宅。

まずお風呂に入って、ひとしきりアヒルと遊んでから、夕食の支度。 冷奴(大葉と茗荷)で冷酒を五勺ほどいただいてのち、 今期初素麺。くろがしら鰈の子とトマトと大葉と茗荷を載せて、 冷やした八方地をかけて食す。 食後に、いただきもののパウンドケーキ一切れで薄い珈琲。

夜は、「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだりして過す。 今日も何事もない静かな初夏の一日だった。

2013/06/03

手なり

梅雨入りしたという割には、爽やかな晴天が続く。 珈琲、パイナップル入りのヨーグルトののち、 納豆定食の朝食をとり、お弁当を作って出勤。

月曜日らしく調子が出ず、低空飛行。 昼休憩に古本屋で 「贋食物誌」(吉行淳之介著/新潮文庫)を二百円で買った。 午後も、流し打ちというか、手なりというか、 何も考えずにあふれた牌を捨てて行ったらリーチのみ千点で何とか上がれた、 という感じ。取り敢えず、成果はあったからいいか、と、夕方早めに退社。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 子持ちくろがしらを今日は梅干しを入れてあっさり煮て、 他に、冷奴(大葉と茗荷)、卵かけ御飯(しらすに自家製ポンズ、大葉)、 豆腐と浅葱の味噌汁。 食後に薄めの珈琲と、いただきもののドライフルーツ入りパウンドケーキを一切れ。

ちなみに麻雀用語の「手なり」は、茶道から来ているらしく、 そもそもは、お点前がまったく自然で無理がない、 という一種の理想を表す言葉のようだ。 ひょっとしたら麻雀でも、 牌の流れに逆らうことなく、あくまで自然に無理なく、 無為自然に、実が熟して枝から落ちるが如く、 風の吹くが如く、上がるべくして上がる、という名人の境地に逹した理想の雀風(?) を表しているのかも知れない。 何か手を作ろう、何か仕事をしでかそう、 と思っているようでは、まだまだじゃな……的な。

2013/06/02

一日と一生

また十時間睡眠。 昨夜は食べ過ぎたので、 朝食は珈琲、ヨーグルト、いただきもののドライフルーツのパウンドケーキを一切れ。

朝風呂に入って、湯船で 「幸福について」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 「ところがわれわれは、 一日一日が人生の主要な部分であり、したがってかけがえのない部分だということを忘れて、 むしろ個別が総体概念に含まれるのと同じ具合に、 一日一日が一生のなかに含まれているように考えている。……」。 一日が一生の中に含まれているというよりは、 一生が一日の中に含まれている、と考える方が、 そもそも事実として正しいのかも知れないなあ。 午前中は五月の清算、 お風呂のそうじ、 ゴミ出しの準備などの家事。

御飯を炊いて、煮干しでだしを引き、 しらすに自家製ポン酢、菠薐草のおひたし、 茄子の糠漬、御飯、じゃが芋の味噌汁。 食後しばらく昼寝。 午後は寝床で 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだりしてから、食材の調達。

またお風呂に入って、湯船で 「いぬはミステリー」(A.アシモフ著/小梨直訳/新潮文庫)より R.スタウトの「真昼の犬」を読んでから、 夕食の支度。 冷やしトマトに大葉と胡麻油のドレッシング、 冷奴(生姜)、 そして今日のメインは子持ちくろがしらの煮付け。 茗荷と油揚げの味噌汁、御飯。 食後に薄めの珈琲、いただきもののパウンドケーキを一切れ、 パイナップルを少々。

今日も良い一生だった。

2013/06/01

イタリアン

今日も爽やかな良い天気だ。 軽い朝食ののち、朝風呂に入って、 湯船で「幸福について」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 午前中は洗濯をしたり、 "Three for the Chair"(R.Stout 著 / Bantam Books) より "Too many detectives" を読んだり。

昼食に菠薐草と茄子とパンツェッタのスパゲティを作る。 他にオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けを少し。 夕食もイタリア料理の予定だが、 私が家で作るパスタなどそもそもイタリアンとは呼べないので、 重なっていることにならないだろう。

食後しばらく昼寝のあと、家事や読書の続きなど。 "Three for the Chair" を読了。 さて、夕方まで何をするかなあ、と思い、 何故か「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読み始めてしまう。全七巻もあるのだが。

夕方から近所の小さなイタリア料理屋にて夕食。