「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2017/02/18

おでん

十時間寢て八時起床。百合に水をやり、サンセベリアを点検し、猫に水とキャットフードをやり、自分に果物とチアシード入りヨーグルトとクロワサンと茹で卵と珈琲をやり、おまけに猫に「ちゅ〜る」をやる。マタタビ系のものでも含有してゐるのか、この吸引力は怪し過ぎる。

朝風呂に入つて、湯船で  "Too Many Clients"(R.Stout / Bantam Books)を讀む。時々、この時代の米俗語が分からないが、イネスに比べれば遥かに読み易い。しかしスタウトは時折かなりひねつた表現をするので、頭の体操になる。序盤は快調。

銀行口座の残高が心許無いウルフ一家。ウルフが鯨飲するビールと美食と蘭の費用、料理人フリッツと蘭の世話係セオドアと部下アーチーの給料をやりくりしなければならない上、納税の時期まで迫つてゐる。ウルフ家の経済に心を痛めるアーチー(ここまでシリーズのお約束)。そこに待望の依頼人が来訪。依頼人イェーガーは大会社の役員で、今夜、自宅から指定の場所まで行く間に、誰かに尾行されないか見張つて欲しいと言ふ。段取りしたアーチーは、依頼人が自宅から出かけるのを待つが、誰も現れない。イェーガーは既に殺されてゐたのだ。しかし、被害者の写真を見ると依頼人とは別人、つまり、依頼人はイェーガーを名乗る偽者だつたのだ。何がどうなつてゐるのか……と言ふところまで。

晝食は土曜日お決まりのお好み焼きとビール。これが私の小確幸。食後に少し晝寢をしてから、午後は原稿の推敲仕事と、夕食のおでんの仕込み。お三時にシュークリームと珈琲。夕方再び風呂に入つてから夕食の支度。おでんで冷酒を一合ほど。のち、おでんのだしをのばして味噌で少し味を整へ、油揚と葱を刻み入れて煮麺。