通勤の往きの車中での「潤一郎訳 源氏物語」(中公文庫)。「薄雲」の帖を終えて「槿」に入った。「薄雲」は、自分が光源氏の隠し子であり不倫の子であったことを帝自身が知るという衝撃展開だったのだが、「槿」の帖ではまた光源氏が性懲りもなく昔の恋心を再燃させて槿の姫君に猛烈に言い寄っている。
それはさておき、昔は天皇の系図についてもおおらかだったのだなあ、と。なにせ、唐土(中国)ではこういうこともたいそう多いことが公然の秘密だし、日本では文献の中には見つけられないが、あったとしてもそういうことは伝えられないもんね、なんてことがさらっと書かれているのだ。
まだ喉のあたりに風邪が残っているが大分と良くなって、食事も美味しくなってきた。夕食は、三つ葉と網で焼いた油揚げのポン酢和え、ポテトサラダ、親子丼。林檎を一つ。