さて、また一週間が始まった。ようやく少しは涼しくなってきたが、シャツ一枚の上に何か上着を着るには暑過ぎる。
夕方退社。帰宅して、また今夜も秋刀魚を焼く。あはれ/秋かぜよ/情あらば傳へてよ/—男ありて/夕餉に ひとり/さんまを食ひて/思ひに耽る、と。なんだかんだと言って、やはり佐藤春夫は心の詩人であるなあ……。それはさておき、たっぷりの大根おろしと酢橘。他に冷奴(茗荷、鰹節)、梅干し、御飯、油揚げと若布の味噌汁。
読書は、「幻の森」(R.ヒル著/松下祥子訳/ハヤカワ・ミステリ 1667)、「エラスムス=トマス・モア往復書簡」(沓掛良彦・高田康成訳/岩波文庫)など。