「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2014/08/14

チャンドラーとメキシコ人のバンド

朝から激しい湿度の高さ。八百屋の前を通ったら、店先に並べたばかりのトマトにあっと言う間に結露していた。午後から雨が降り出し気温は下がったが蒸し暑い。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「共産主義的人間」(林達夫著/中公文庫)。夕食の支度。胡桃味噌のもろきゅう、トマトと卵の炒めもの、御飯、納豆汁。

夜は、「プレイバック」(R.チャンドラー著/清水俊二訳/ハヤカワ文庫) と「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。チャンドラーは一瞬通り過ぎて消えて行くだけの名も無い端役を妙に詳細に描いて、それが不思議と心に残る。「プレイバック」は筋すら忘れているのに、「三人編成のメキシコ人のバンドがいかにもメキシコ人のバンドらしい演奏をしていた」の場面は覚えていた。