今日も雨がち。朝から霧のような糠雨が降っている。
夕方退社して、散髪に行く。髪を切ってもらっている間に、「死のある風景」(鮎川哲也著/創元推理文庫)を読み始める。そのあと帰り道でチリチーズハンバーガーとビールの夕食。
前のテーブルに座った女性が、ハンバーガーをナイフとフォークで細かく分解して、3cm 角ほどのミニバーガーを作成しては口にしていた。正式のベトナム麺フォーの食べ方は蓮華のひと匙の中にフォーの小宇宙を作るのだと聞いたような気がするが(台湾の汁ビーフンだったかも知れない)、それと同じ思想だろうか。
これは正しいハンバーガーの食べ方を見せてやらねばならんと思って、チリチーズバーガーをチリビーンがはみ出るほど上からぎゅうと押しつぶし、紙の封筒みたいなものの間に挟んで、かじりつく。ピクルス、ビール、ポテト、ビール、かじりつく、ピクルス、ポテト、ビール、と一気呵成に食べ尽した。