「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/03/09

ディック・フランシスと競馬

月曜日。さあて、税金を払うために今週もばりばり働くかな。午後からは雨。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。常夜鍋。あとは饂飩にした。白ワインを一杯だけ。

夜は「煙幕」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ 1200)を読んだり。フランシスは非常に力量のあるエンタテイメント作家だと思うのだが、それだけに、なぜそこまで競馬にこだわるのか不思議だ。手を変え品を変え、あれこれ異なる設定を考えてくるわりに、主人公のキャラクターはいつも同じだし(「忍耐強く、力強く、時間を厳守し、プロフェッショナルで、清教徒的」)、兎に角、競馬をからめてくる。時に、無理矢理なくらい。

もちろん、超一流の騎手だったフランシスが、誰よりも競馬業界に詳しいことは分かっているが、馬抜きでも面白いものが書けたはずだし、もっと良いものが書けたんじゃないか、という気がしてならない。