「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/07/08

白和え

さて、出勤。 外に出ると、今日も昨日に続いて、猛暑。 梅雨が明けたら即猛暑で、少くとも今週はこんな調子らしい。 この暑さで働く人なんてあまりいないだろう。 みんな、那須高原とか、コモ湖畔とか、グラインドボーンとかに行ってしまったに違いない。 そしてこんな暑さでも満員電車で通勤して働く生真面目な労働者の健気さを思って、 お気の毒に、前世に何があったのかしら……なんて話しているんだ、 芝生でナイティンバーのスパークリングを傾けつつ、胡瓜のサンドウィッチをつまみながら。 ここのローストビーフも何と言いますか、以前のようではないように思いますの、 年寄の感傷でしょうねえ、良き日々は真っ先に消えて行きますわ、なんて言ってるんだ、そうに違いない。 次の選挙では共産党に入れよう、と秘かに誓う私であった。

出社して、心を落ち着け、静かにお仕事。 普段なら昼休みに神保町散歩に出るところだが、 熱中症で倒れて救急車で搬送されかねないので、ずっとオフィスで過す。 午後も同じ調子で過して、夕方退社しようと思った頃に、雷雨。 夕立の合間を見計らって退社。 雨に降られずには済んだが、外は天然のサウナ状態。

帰宅して、お風呂に入ってから、夕食の支度をしながらの夕食。 冷えたビールで、豆腐と葱の白和え。 水を切った木綿豆腐をつぶして多めに刻み葱を和えて、塩と胡麻油だけで味を整える、 という難易度の高い料理である (この料理は「贋食物誌」(吉行淳之介/新潮文庫)で知った)。 続いて、作りおきのポテトサラダ、豚肉の冷しゃぶと大根おろしに自家製ポン酢、 素麺(茗荷、生姜、細葱)を自家製の麺つゆにて。 夏の口福を満喫。