「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/07/06

ボルヘスとポー

ああ良く寝た。快適に熟睡。 軽い朝食ののち、デリバティブ研究部会の定例自主ゼミに出かける。 伊藤先生オルフス大講義録で中心値と散布度の定義とその応用。 A堀先生がフランスからのインターン学生を連れて飛び入り参加。

ゼミのあとのランチは南インド料理。 でも、フランスからの学生さんの好物は、ココイチのカレーライスだとか。 日本式のカレーライスは意外に、世界展開できるのかも知れない。 レストランから外に出ると、ついに気温 35 度の猛暑。 これはいかん、と、さっさと帰宅。貧しいながらも、涼しい我が家。

午後はのんびり 「ボルヘスと不死のオランウータン」(L.F.ヴェリッシモ著/栗原百代訳/扶桑社) を読んだり。 そうこうしているうちに夕方。 お風呂に入ってから、夕食の支度。

正確に言えば、夕食の支度をしながら夕食。 米を炊いている間に、冷奴(茗荷、生姜)から始め、 続いて、胡瓜もみ(糸若布、ちりめんじゃこ)。冷酒を五勺ほど。 焼き立ての塩鯖を食べているところに、御飯ができた。 長芋のとろろ御飯、玉葱酢大豆、細葱の味噌汁。

夜は「ボルヘスと不死の〜」の続き。長編とは言え、短い作品なので、すぐに読了。 この設定での本格ものを期待していたのだが、 ボルヘスの書くメタ・ミステリの、さらにパロディ、という感じ。 でも、なかなか楽しめた。 それにあやかって、ボルヘスの「バベルの図書館」の第11巻、 「盗まれた手紙」(E.A.ポー著/富士川義之訳/国書刊行会)より、 短篇「群集の人」などを読む夕べ。