一応、今月分フルに役員報酬も通勤費ももらつてゐるので、オフィスで何か仕事をしなければ申し訳ないかなあ、と思つて出社。でも近所の台湾料理屋でランチを食べて、レヴューらしきことを少ししただけですることがなくなり、午後すぐに退社。
これでいよいよ隠居生活になつてしまつた。さて、明日から何をしようかなあ。と、言ふわけで、この blog の更新も今日を最後にします。明日以降は時々、ひつそりとこちら("The Memoirs of Dr.Hara")で何かを書きます。
「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。」
「論語」微子、第十八、六
2017/03/31
2017/03/30
植ゑ替へ
いつもの納豆定食のあと、``Wheelock's Latin" の演習問題を解き、Aaronson ``Quantum computing since Democritus" のデコヒーレンスと「隠れた変数」のところを讀んでから、今日は何をしようかなあ……としばらく考へてのち、出勤。既にお呼びでない氣もするが、今週一杯は通勤費をもらつてゐることだし、少しだけ殘務もないではないので。
午後すぐに退社して、神保町へ。古本屋で SF 本を色々購入。「ウェルズ SF 傑作集 1, 2」(H.G.ウェルズ著/阿部知二訳/創元推理文庫)、「人類皆殺し」(T.M.ディッシュ著/深町真理子訳/ハヤカワ文庫)、「ノーストリリア」(コードウェイナー・スミス著/浅倉久志訳/ハヤカワ文庫)、「祈りの海」(G.イーガン著/山岸誠編・訳/ハヤカワ文庫)、「あなたの人生の物語」(T.チャン著/浅倉久志、他訳/ハヤカワ文庫)。SF をちよつと研究してみようと思つて。珈琲屋で一服してから歸る。
歸宅して、懸案だったサンセヴェリアの植ゑ替へ作業。一回り大きめの鉢へ。なかなか可愛いものだ。
夕方風呂に入つてから夕食の支度。冷奴で冷酒を五勺、のち博多ラーメン(風ラーメン)。夜は「沈んだ世界」(J.G.バラード著/峰岸久訳/創元SF文庫)を讀む。これは真夏に讀む方が雰囲気が出るのだらうが、逆に耐へられないかも知れない。
午後すぐに退社して、神保町へ。古本屋で SF 本を色々購入。「ウェルズ SF 傑作集 1, 2」(H.G.ウェルズ著/阿部知二訳/創元推理文庫)、「人類皆殺し」(T.M.ディッシュ著/深町真理子訳/ハヤカワ文庫)、「ノーストリリア」(コードウェイナー・スミス著/浅倉久志訳/ハヤカワ文庫)、「祈りの海」(G.イーガン著/山岸誠編・訳/ハヤカワ文庫)、「あなたの人生の物語」(T.チャン著/浅倉久志、他訳/ハヤカワ文庫)。SF をちよつと研究してみようと思つて。珈琲屋で一服してから歸る。
歸宅して、懸案だったサンセヴェリアの植ゑ替へ作業。一回り大きめの鉢へ。なかなか可愛いものだ。
夕方風呂に入つてから夕食の支度。冷奴で冷酒を五勺、のち博多ラーメン(風ラーメン)。夜は「沈んだ世界」(J.G.バラード著/峰岸久訳/創元SF文庫)を讀む。これは真夏に讀む方が雰囲気が出るのだらうが、逆に耐へられないかも知れない。
2017/03/29
シャンパーニュを美味しくいただくコツ
若干の殘作業や引き継ぎがあるし、週末までは毎日出社する予定。
自宅で晝食を済ませてから出勤。三田で某案件の最後の往訪ミーティング。無事に終了。白金台のオフィスに移動し、私が代表として保管してゐた諸々の引き継ぎ。夕方と言ふには早い時間に既に退社。歸宅して、風呂に入つてから夕食の支度。菜の花の辛子和へ、新牛蒡と人参のきんぴら、焼きビーフンで、昨日開けたシャンパンの殘り。
私が思ふに、シャンパンを美味しく飲むコツとは、それに値することをすることである。それに比べれば、銘柄とかヴィンテジとかグラスとかお店とか何の意味もない。シャンパンに限らず、人生全般何事に就ても言へることですが。
自宅で晝食を済ませてから出勤。三田で某案件の最後の往訪ミーティング。無事に終了。白金台のオフィスに移動し、私が代表として保管してゐた諸々の引き継ぎ。夕方と言ふには早い時間に既に退社。歸宅して、風呂に入つてから夕食の支度。菜の花の辛子和へ、新牛蒡と人参のきんぴら、焼きビーフンで、昨日開けたシャンパンの殘り。
私が思ふに、シャンパンを美味しく飲むコツとは、それに値することをすることである。それに比べれば、銘柄とかヴィンテジとかグラスとかお店とか何の意味もない。シャンパンに限らず、人生全般何事に就ても言へることですが。
2017/03/28
後生畏ル可シ
三月末日付けのつもりだつたのだが、今日の取締役会議と株主総会で、私の代表取締役からの辞任を承認してもらつた。その代はりと言ふわけではないが、若いエンジニア三名に新しく取締役になつていただけた。やはり若い人たちにどんどん自由に活躍してもらひたい。孔子の氣持ちが分かるわけではないが、「後生畏ル可シ」と言つたときには、若者の皆が自分を越えるやうであつて欲しい、と願つてゐたのではないか。
そして私自身もかなり自由になつたので、この二年余りに乾杯。
大体、構想に二年、伏線を引くのに一年、実施に數ヶ月と言ふところのプロジェクトだつた。カウントダウン画像は今日で最後。これまでについては ``z" ラベルで参照のこと。
そして私自身もかなり自由になつたので、この二年余りに乾杯。
大体、構想に二年、伏線を引くのに一年、実施に數ヶ月と言ふところのプロジェクトだつた。カウントダウン画像は今日で最後。これまでについては ``z" ラベルで参照のこと。
2017/03/27
「地球の長い午後」
今週は冷たい雨の朝から始まり。春はもう少し先のやうだ。夕方退社。午後から晴れだしたが、やはり空気は冬の冷たさ。
「地球の長い午後」(B.W.オールディス/伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫)、讀了。筋らしい筋はないのだが、人類の遠い遠い未來を描く想像力と、植物に呪はれたやうな世界の創造が凄い。地球も月も既に自転を止めていて、差渡し數マイルもある巨大な蜘蛛状の植物が、地球と月の永遠の晝の間に糸を張つて移動してゐる、なんて無茶苦茶なイメージをどこから思ひついたのやら。
ちなみにタイトルは、アメリカ・ペイパーバック版から訳した「地球の長い午後」より、原題の "Hothouse"(「温室」)の方が趣味が良いと私は思ふ。こんな作品だからこそ、卑近で地味かつコンパクトに「温室」と行きたい。まあ、趣味は人それぞれではあるが。
次の名作 SF を讀もう計画は、終末世界もの續きで、J.G.バラード「沈んだ世界」の予定。バラードは憑かれたやうに世界の終りを何種類も書いてゐるが、「地球の長い午後」の高温多湿感にあはせてみた。
「地球の長い午後」(B.W.オールディス/伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫)、讀了。筋らしい筋はないのだが、人類の遠い遠い未來を描く想像力と、植物に呪はれたやうな世界の創造が凄い。地球も月も既に自転を止めていて、差渡し數マイルもある巨大な蜘蛛状の植物が、地球と月の永遠の晝の間に糸を張つて移動してゐる、なんて無茶苦茶なイメージをどこから思ひついたのやら。
ちなみにタイトルは、アメリカ・ペイパーバック版から訳した「地球の長い午後」より、原題の "Hothouse"(「温室」)の方が趣味が良いと私は思ふ。こんな作品だからこそ、卑近で地味かつコンパクトに「温室」と行きたい。まあ、趣味は人それぞれではあるが。
次の名作 SF を讀もう計画は、終末世界もの續きで、J.G.バラード「沈んだ世界」の予定。バラードは憑かれたやうに世界の終りを何種類も書いてゐるが、「地球の長い午後」の高温多湿感にあはせてみた。
2017/03/26
2017/03/25
本のバナッハ=タルスキ現象
今日は良い天気だ。果物とヨーグルト、胡瓜のサンドウィッチ、半熟茹で卵、珈琲の朝食。洗濯をしてから、朝風呂。湯船の讀書は「地球の長い午後」(B.W.オールディス/伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫)。再讀と思つてゐたが、どうやら初めて。十代の頃、「理科系の文学史」(荒俣宏著/工作舎)の中で紹介されてゐるのを讀んだだけで、本編も讀んだ氣になつてゐたらしい。晝食は焼き空豆とお好み焼きでビール。
午後は本棚の組立て。この前、本を整理して SF 小説のジャンルを独立させたら不思議なことに、並び替へただけで本が増加したやうで(名付けて「本のバナッハ=タルスキ現象」)、100 冊ほど納まらなくなり、SF 文庫本用に小型の本棚を新たに一つ購入。
現在、私は大小あはせて 18 台の本棚を使つてゐる。若干あふれてゐるので、理想的には 20 台以上必要だらう。まだまだ置く場所があるので、増加を特に心配してゐないが、手間ではある。今時の皆さんは本と言へば電子書籍なので、そもそもこんな心配も手間もないだらうが、私のやうな古い人間には樂しい手間だつたりするのである。
夕食は浅蜊の酒蒸し(長葱、三葉)で冷酒を五勺、菜の花のおひたし、新牛蒡と鶏肉の炊き込み御飯、三葉の赤だし。
午後は本棚の組立て。この前、本を整理して SF 小説のジャンルを独立させたら不思議なことに、並び替へただけで本が増加したやうで(名付けて「本のバナッハ=タルスキ現象」)、100 冊ほど納まらなくなり、SF 文庫本用に小型の本棚を新たに一つ購入。
現在、私は大小あはせて 18 台の本棚を使つてゐる。若干あふれてゐるので、理想的には 20 台以上必要だらう。まだまだ置く場所があるので、増加を特に心配してゐないが、手間ではある。今時の皆さんは本と言へば電子書籍なので、そもそもこんな心配も手間もないだらうが、私のやうな古い人間には樂しい手間だつたりするのである。
夕食は浅蜊の酒蒸し(長葱、三葉)で冷酒を五勺、菜の花のおひたし、新牛蒡と鶏肉の炊き込み御飯、三葉の赤だし。
2017/03/24
ペンローズ
夢現に「古楽の楽しみ」のリクエスト特集を聞いてから起床。納豆定食のあと、ラテン語の演習問題を解き、ペンローズの量子脳理論への Aaronson による批判のところを讀んで、出勤。
ペンローズのあれはちよつと變だよなあ、と思つてゐたのだが、その違和感がどこにあるのか、すつきりして有意義だつた。しかし、専門外でおかしなことを言つてゐるからと言つて、ペンローズが現存する世界最高の數理物理學者であることに違ひはない。私もペンローズの結構な、いや、大ファンだ。
私はオックスフォードの數學研究所でペンローズと隣同士のオフィスを使つてゐた。でも自慢するほどのことではない。私のオフィスはヴィジタ用の相部屋であり、ペンローズのオフィスは有名人用の相部屋だつたのである。その頃の私は、``The Road to Reality" に感激してゐたので、本にサインでもしてもらへば良かつたのだが、何度か見かけた時にも勇氣が出なかつた。今は後悔してゐる。講義や講演も、非専門家(だが數學者)向けのツイスター理論の講演に一つ出席したきり。
日差しには春らしい強さを感じるものの、風が冬の冷たさ。夕方退社して歸宅。風呂に入つてから夕食の支度。出來合ひの焼き餃子とポテトサラダでギネスビールを 1 パイントだけ。のち、焼きビーフン(豚肉、干し海老、長葱、人参、木耳)を作つて食す。さて、週末だ。樂しみにしてゐた「地球の長い午後」(B.W.オールディス/伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫)を讀もう。
ペンローズのあれはちよつと變だよなあ、と思つてゐたのだが、その違和感がどこにあるのか、すつきりして有意義だつた。しかし、専門外でおかしなことを言つてゐるからと言つて、ペンローズが現存する世界最高の數理物理學者であることに違ひはない。私もペンローズの結構な、いや、大ファンだ。
私はオックスフォードの數學研究所でペンローズと隣同士のオフィスを使つてゐた。でも自慢するほどのことではない。私のオフィスはヴィジタ用の相部屋であり、ペンローズのオフィスは有名人用の相部屋だつたのである。その頃の私は、``The Road to Reality" に感激してゐたので、本にサインでもしてもらへば良かつたのだが、何度か見かけた時にも勇氣が出なかつた。今は後悔してゐる。講義や講演も、非専門家(だが數學者)向けのツイスター理論の講演に一つ出席したきり。
日差しには春らしい強さを感じるものの、風が冬の冷たさ。夕方退社して歸宅。風呂に入つてから夕食の支度。出來合ひの焼き餃子とポテトサラダでギネスビールを 1 パイントだけ。のち、焼きビーフン(豚肉、干し海老、長葱、人参、木耳)を作つて食す。さて、週末だ。樂しみにしてゐた「地球の長い午後」(B.W.オールディス/伊藤典夫訳/ハヤカワ文庫)を讀もう。
2017/03/23
春來たりなば
今日は良い天気で温かい。週末はまた冷えるやうだが、来週からはいよいよ春か。春になつたら、サンセヴェリア(名前はムラサキ)の植ゑ替へ作業をするのが樂しみ。
夕方退社して歸宅。風呂に入つてから、夕食の支度。真鰺のおつくりで冷酒を五勺。のち、出来合ひの焼き餃子とポテトサラダ、押し麦入りの御飯、しめじと葱の赤だし。食後にいただきものの栗蒸し羊羹で包種茶。
夕方退社して歸宅。風呂に入つてから、夕食の支度。真鰺のおつくりで冷酒を五勺。のち、出来合ひの焼き餃子とポテトサラダ、押し麦入りの御飯、しめじと葱の赤だし。食後にいただきものの栗蒸し羊羹で包種茶。
2017/03/22
「ベーシック圏論」
自主ゼミでもちよつと話題になつてゐた、「ベーシック圏論」(T.レンスター著/土岡俊介訳/丸善出版)を買ふ。私は今まで何度も、若い頃から何度も、圏論の勉強をしようとしたが、常に挫折してきた。教科書を數十ページ讀んだあたりで、あまりの簡単さ、もつと正確に言へば、あまりの自明さに耐へられなくなるのである。他の分野なら、いくら入門書でも、早い内に「そんなことが成り立つのか」と驚くやうな定理が出てくるものだ。ところが圏論と來たら……いや、今度こそ讀み切れることを期待したい。
今日も夕方からのミーティングで少し歸りが遅くなつたので、歸宅して夕食は出来合いのポテトサラダや焼き餃子でビール。
今日も夕方からのミーティングで少し歸りが遅くなつたので、歸宅して夕食は出来合いのポテトサラダや焼き餃子でビール。
2017/03/21
「砂漠の惑星」
やはりまだ冬だつたのか、と思はせる冷たい雨の一日。ラテン語の演習問題を解き、量子計算によるデータベース検索の効率について讀み、少し小説を讀んでから出勤。いつものやうに仕事。夕方ミーティングがあつたので少し遅い歸宅。
「砂漠の惑星」(S.レム著/飯田規和訳/ハヤカワ文庫)、讀了。もちろんポーランド語が讀めないので翻訳を通しての印象だが、レムの文章は讀み難い。とは言へ、好きな作家である。SF 作家の中では一番好きかも。「砂漠の惑星」も傑作だと思ふ。同じくファーストコンタクト主題の古典である「ソラリス」などよりも普通の(?) SF らしく、ストレイトに表現されてゐるのが好ましい。ただしこのアイデアは、現代から見ればやや陳腐かも知れない。しかしそれは、レムの先進性が漸くコンセンサスとして認められた、といふ面が大きいのでは。
次の「週末に名作 SF を讀もう」企画は、ブライアン・W・オールディス「地球の長い午後」の予定です。
「砂漠の惑星」(S.レム著/飯田規和訳/ハヤカワ文庫)、讀了。もちろんポーランド語が讀めないので翻訳を通しての印象だが、レムの文章は讀み難い。とは言へ、好きな作家である。SF 作家の中では一番好きかも。「砂漠の惑星」も傑作だと思ふ。同じくファーストコンタクト主題の古典である「ソラリス」などよりも普通の(?) SF らしく、ストレイトに表現されてゐるのが好ましい。ただしこのアイデアは、現代から見ればやや陳腐かも知れない。しかしそれは、レムの先進性が漸くコンセンサスとして認められた、といふ面が大きいのでは。
次の「週末に名作 SF を讀もう」企画は、ブライアン・W・オールディス「地球の長い午後」の予定です。
2017/03/20
「幼年期の終り」とバッハ
明日からバルコニーの洗浄と塗装が始まるのでその準備をしたり、本を整理したり。私の書庫の分類では、小説部門は「ミステリ」「それ以外」の二つにしか分かれていなかつたのだが、「SF」を新設してみた。
昨日、「幼年期の終り」(A.C.クラーク著/ 福島正実訳/ハヤカワ文庫)を讀了。ああ確かにかう言ふ話だつたよね、とストーリィを確認する読み方になつてしまつた。その意味では、再讀に耐へない傑作の一つかも知れない。また、そのテーマが現代 SF の視点からすれば陳腐かも知れない。しかし、その思弁の深さ、先駆性、ユーモア、小説としての完成度を総合して、私が言ふまでもなくベストテン級。少なくとも発表時点では、特に欧米人にとつて、衝撃的だつたのではないか。
それはさておき、再讀すると、すつかり忘れてゐた細部に妙に感心することがある。例えばこの「幼年期」だと、地球に一人殘された男が毎日バッハを聞いたり、ピアノで弾いたりしながら最期の日々を暮らすところの描写とか。ふと月を眺めて、月の自転の變化に気付くところとか。
「幼年期の終り」の次は、「砂漠の惑星」(S.レム著/飯田規和訳/ハヤカワ文庫)を讀んでゐる。
昨日、「幼年期の終り」(A.C.クラーク著/ 福島正実訳/ハヤカワ文庫)を讀了。ああ確かにかう言ふ話だつたよね、とストーリィを確認する読み方になつてしまつた。その意味では、再讀に耐へない傑作の一つかも知れない。また、そのテーマが現代 SF の視点からすれば陳腐かも知れない。しかし、その思弁の深さ、先駆性、ユーモア、小説としての完成度を総合して、私が言ふまでもなくベストテン級。少なくとも発表時点では、特に欧米人にとつて、衝撃的だつたのではないか。
それはさておき、再讀すると、すつかり忘れてゐた細部に妙に感心することがある。例えばこの「幼年期」だと、地球に一人殘された男が毎日バッハを聞いたり、ピアノで弾いたりしながら最期の日々を暮らすところの描写とか。ふと月を眺めて、月の自転の變化に気付くところとか。
「幼年期の終り」の次は、「砂漠の惑星」(S.レム著/飯田規和訳/ハヤカワ文庫)を讀んでゐる。
2017/03/19
2017/03/18
再讀
2017/03/17
starling pie
「古楽の楽しみ」のリクエスト特集、ヘンデルのハープシコード組曲など夢現に聞きながら迎える金曜日の朝。平日いつもの納豆定食、ラテン語、量子計算の後、改修工事の騒音に送られて出勤。
いつもと同じやうに夕方退社。歸宅してまずお風呂。湯船で "Too Many Clients" (R.Stout / Bantam) を讀む。ネロ・ウルフとアーチーが「今年はいくつ ``starling" が欲しいか」という農場からの手紙に「40」と返す場面があり(「なぜなら通常、ウルフは ``starling pie" が出る晩餐にはゲストを二人呼ぶからだ」)、お風呂から出て辞書をひく。
風呂上がりに、庶民はゲイムやジビエなんてものに縁がなく、おみやげの韮レバ炒めと焼き餃子でヱビスの白ビール。嗚呼、美味しい。三連休の前の金曜日の夜つて素晴しい。しかし、この喜びは平日があるせゐなのかも知れないなあ……としみじみ。よーし今日は夜更かしして、「にっぽんの芸能」観ちやふぞ。
いつもと同じやうに夕方退社。歸宅してまずお風呂。湯船で "Too Many Clients" (R.Stout / Bantam) を讀む。ネロ・ウルフとアーチーが「今年はいくつ ``starling" が欲しいか」という農場からの手紙に「40」と返す場面があり(「なぜなら通常、ウルフは ``starling pie" が出る晩餐にはゲストを二人呼ぶからだ」)、お風呂から出て辞書をひく。
starling noun a common bird with dark shiny feathers and a noisy call. (Oxford Advanced Learner's Dictionary, 6th Ed.)
starling n [鳥] ムクドリ,《特に》ホシムクドリ.(リーダーズ英和辞典 第2版/研究社)なるほど、ムクドリのパイか……おそらくゲイムの類であらう。そして、ネロ・ウルフは一年間に 10 回程度、ムクドリのパイを食べるものと推測される。
風呂上がりに、庶民はゲイムやジビエなんてものに縁がなく、おみやげの韮レバ炒めと焼き餃子でヱビスの白ビール。嗚呼、美味しい。三連休の前の金曜日の夜つて素晴しい。しかし、この喜びは平日があるせゐなのかも知れないなあ……としみじみ。よーし今日は夜更かしして、「にっぽんの芸能」観ちやふぞ。
2017/03/16
揚げ物
朝食抜きで健康診断ヘ。一時間半ほどの簡易人間ドック。体重が激減。自分では気付いてゐなかつたが、年末に実家で驚かれたのはなるほど、もつともだつたのか。毎日見てゐると變化が分からないものだ。嗚呼、それもこれも日々の氣苦労のせゐ……ではなく、日々お氣樂に暮らしてゐるので、単に食事量が足らないのだらう。もう少し食べるやうにしよう。
午後出社して、いつものやうに働き、夕方退社。歸りの車中で「死は万病を癒す薬」(R.ヒル著/松下祥子訳/ハヤカワ・ミステリ 1830)を讀み始める。歸宅して、風呂に入つてから夕食の支度。
焼豚、目玉焼き、焼き海苔、御飯、しめじと葱の味噌汁。最も健康とされる体重にするには、あと 10kg 以上太らなければならないが、こんな食事では駄目なのかも知れない。やはり揚げ物か……しかし一人分の揚げ物は面倒なのだよなあ。今後の研究課題としよう。
午後出社して、いつものやうに働き、夕方退社。歸りの車中で「死は万病を癒す薬」(R.ヒル著/松下祥子訳/ハヤカワ・ミステリ 1830)を讀み始める。歸宅して、風呂に入つてから夕食の支度。
焼豚、目玉焼き、焼き海苔、御飯、しめじと葱の味噌汁。最も健康とされる体重にするには、あと 10kg 以上太らなければならないが、こんな食事では駄目なのかも知れない。やはり揚げ物か……しかし一人分の揚げ物は面倒なのだよなあ。今後の研究課題としよう。
2017/03/15
「横断」
往きの車中で玉上「源氏物語」の第九巻讀了。歸りの車中で「横断」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)、讀了。
「横断」は競馬シリーズ第 27 作目。今回はド派手な設定で、大陸横断ミステリ競馬列車なるものが舞台。馬と競馬の大物関係者を乗せて競馬場各地を巡りながらカナダを横断する大旅行イベントだ。その車中では娯楽の一つとしてミステリの芝居が現実を舞台に演じられる。そこに競馬界の大悪党が邪悪な陰謀を秘めて、客の一人として乗車するという情報が。一方、主人公はその企みを阻止するため、保安部員(そして大富豪でもある)の身分を隠し、ウェイター(を演じる俳優)として乗り込むのだった……
派手な設定のわりに地味な話ではある。本格ミステリ作家なら、いくらでも趣向を盛り込めただらうが、特に舞台の特殊性が(ミステリ的意味では)生かされない。また、主人公像はやはりいつもと同じ。賢く、強く、清く、正しく、忍耐強く、高潔で、ブリティッシュなスポーツマン。さらに今回は特に理由なく、遺産相続による大富豪。莫大な遺産に背を向け、道楽でジョッキークラブの保安部員をしているのである。しかし荒唐無稽な感じを受けないところは流石だが。
色々言ひたいことはあるが、最初から最後まで一級の娯楽作品として、樂しくすらすらと讀めるのは確か。偉大なるかな、マンネリ藝。
「横断」は競馬シリーズ第 27 作目。今回はド派手な設定で、大陸横断ミステリ競馬列車なるものが舞台。馬と競馬の大物関係者を乗せて競馬場各地を巡りながらカナダを横断する大旅行イベントだ。その車中では娯楽の一つとしてミステリの芝居が現実を舞台に演じられる。そこに競馬界の大悪党が邪悪な陰謀を秘めて、客の一人として乗車するという情報が。一方、主人公はその企みを阻止するため、保安部員(そして大富豪でもある)の身分を隠し、ウェイター(を演じる俳優)として乗り込むのだった……
派手な設定のわりに地味な話ではある。本格ミステリ作家なら、いくらでも趣向を盛り込めただらうが、特に舞台の特殊性が(ミステリ的意味では)生かされない。また、主人公像はやはりいつもと同じ。賢く、強く、清く、正しく、忍耐強く、高潔で、ブリティッシュなスポーツマン。さらに今回は特に理由なく、遺産相続による大富豪。莫大な遺産に背を向け、道楽でジョッキークラブの保安部員をしているのである。しかし荒唐無稽な感じを受けないところは流石だが。
色々言ひたいことはあるが、最初から最後まで一級の娯楽作品として、樂しくすらすらと讀めるのは確か。偉大なるかな、マンネリ藝。
2017/03/14
高菜カルボナラ
朝の新宿への往訪から始まり、ミーティング續きの一日。今日も私にしてはよく働いたなあ……と思ひながら歸宅。風呂に入つてから夕食の支度。ふと思ひついて、高菜でカルボナラを作つてみる。
結果は、「発想は惡くなかつた」とか「方向性は間違つてない」的な失敗プロジェクトにありがちな感想だつた。実際、不味くはないし、美味しくなくもないのだが、見ためが良くないし、何より、普通のカルボナラの方が美味しいのが問題。
結果は、「発想は惡くなかつた」とか「方向性は間違つてない」的な失敗プロジェクトにありがちな感想だつた。実際、不味くはないし、美味しくなくもないのだが、見ためが良くないし、何より、普通のカルボナラの方が美味しいのが問題。
2017/03/13
二本でも人参
また一週間の始まり。平日いつもの納豆定食のあと、珈琲を淹れ、工事が始まる前にラテン語と量子計算の勉強を少しづつ。サンセヴェリア(名前はムラサキ)と猫(名前はクロ)を愛でてから出勤。
いつものやうに仕事をして夕方退社。歸り道の八百屋で人参二本を百円で買ふ。大根も安かつたが、他の野菜はなかなかにお高い。春はまだ先らしい。
歸宅してまづ風呂。湯船の讀書は "Too Many Clients" (R.Stout / Bantam). 平日に湯船で讀むだけだが、流石に M.Innes よりは進度が早く、もう半分以上讀み終えた。夕食の支度。葱入りの卵焼き、塩豚の野菜炒め、押し麦入りの御飯、切干し大根の味噌汁。食後にいただきものの「二人静」で包種茶。
いつものやうに仕事をして夕方退社。歸り道の八百屋で人参二本を百円で買ふ。大根も安かつたが、他の野菜はなかなかにお高い。春はまだ先らしい。
歸宅してまづ風呂。湯船の讀書は "Too Many Clients" (R.Stout / Bantam). 平日に湯船で讀むだけだが、流石に M.Innes よりは進度が早く、もう半分以上讀み終えた。夕食の支度。葱入りの卵焼き、塩豚の野菜炒め、押し麦入りの御飯、切干し大根の味噌汁。食後にいただきものの「二人静」で包種茶。
2017/03/12
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