今日も何の予定もないので、冬篭り。 休日用の簡易版の朝食のあと、朝風呂に入って、 湯船で 「十蘭ビブリオマーヌ」(久生十蘭著/河出文庫) より短編「レカミエー夫人 ― 或は、女の職業」 を読む。 十蘭はこういう洒脱なのが好きだな。 1940 年頃の日本人がこんなにお洒落だったとは思えないのだが、 まあ、そこは作り話だから、ということなのかも知れないし、 実際、今の我々が想像する以上に当時はお洒落で、 生活の美しさの意味で我々が退歩しているのかも知れない。
昼食は、鰤のあらの塩焼、大根と人参の皮の膾、 蕪の糠漬、酢大豆玉葱、焼き海苔、 切干し大根の味噌汁、御飯。 食後に少し横になろうかなと思って、 気付いたら、また二時間以上寝てしまった。 午後も蜜柑を食べながら読書、 みたいな感じで、だらだらと至福の時間を過し、 そうこうしているうちに夕方。
夕食の支度。 実家の畑(か庭)産の水菜を使って常夜鍋。 熱燗を五勺ほどつける。 作りおきの惣菜あれこれで、熱燗の残りを飲む。 そのあと、常夜鍋のだしを使って、雑炊。 冷たい惣菜として、 しらすポン酢と、 実家の畑産のじゃが芋で作ったポテトサラダ。
今日もいい休日だったなあ。日々かくありたい。