「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/03/14

銀杏二粒

冷たい雨の一日。かう暑かつたり寒かつたりしては老体にこたへる。

帰宅して風呂に入つてから夕餉の支度。おからで白ワインを少し。おからに銀杏が入つてゐると何だか贅沢な感じがする。貧乏性なのだらう。私が子供の時分には、銀杏を食べるのは正月だけだつた。茶碗蒸しに入つてゐるのである。器の底に一つ切り入つてゐるのだが、それがたまたま二粒あつたりすれば無闇に嬉しかつたものだ。

のち、かますの干しものを焼き、黒米入りの御飯、豚汁、沢庵。食後に苺を少し。