東京もただ蒸し暑いだけではなく、段々と気温が上がり、真夏らしくなつてきた。往きの車中の「源氏物語」(玉上琢彌訳注/角川ソフィア文庫)は「蓬生」の帖を讀了。顔も体も不恰好な不美人だが、頑に家柄の古風を守る内気で純真な末摘花が、下々のものにまで見棄てられながらも待ち続けた甲斐あつて、光源氏に二条院へと迎へられる。やはり光源氏は流石にただの女好きではない。一度見込んだら最後まで面倒を見るところが偉い。やはり色の道とは究極のところ「親切」なのではないか。
夕方退社して帰宅。少し食欲が落ちて来た。冷凍の饂飩を茹でて、冷やし饂飩にする。夏バテ対策に食欲増進のため「蚕食鯨呑」(楊逸著/岩波書店)を讀む。
「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。」
「論語」微子、第十八、六
2016/08/04
2016/08/03
朝の勉強
親会社の一番関係の深い部署の新年度キックオフのミーティングとパーティに参加してゐたので遅くなつた。今、帰宅。長いミーティングの間に、最近悩んでゐた(数学の)問題が一つ解けた。
今日も空気が水を一杯に含んで蒸し暑くてたまらない。集中力に欠けるのは気候のせゐにしておかう。朝のラテン語の勉強("Wheelock's Latin")は第三変化の名詞を終へたところで、今日は Livy のローマ史からルクレチア強姦事件の箇所(を易しくしたもの)の解釈をした。苦沙弥先生の細君の言ふ「七代目樽金」が没落した切掛けの事件である。線形代数の勉強(S.Axler "Linear Algebra Done Right")は、内積空間の章の解説を讀み終へて演習問題に入つたところ。
今日も空気が水を一杯に含んで蒸し暑くてたまらない。集中力に欠けるのは気候のせゐにしておかう。朝のラテン語の勉強("Wheelock's Latin")は第三変化の名詞を終へたところで、今日は Livy のローマ史からルクレチア強姦事件の箇所(を易しくしたもの)の解釈をした。苦沙弥先生の細君の言ふ「七代目樽金」が没落した切掛けの事件である。線形代数の勉強(S.Axler "Linear Algebra Done Right")は、内積空間の章の解説を讀み終へて演習問題に入つたところ。
2016/08/02
妄想祭り
明け方、強い雨が降つたやうだが、今日も朝から蒸し暑い。最近、朝の勉強がなかなか捗らないのを、気候や体調不良のせゐにしてゐるのだが、単なる怠け癖か、老化だらう。
夕方退社して、水分を一杯に蓄へた空気の中を泳ぐやうにして帰宅。まづ風呂。湯船で「殊能将之読書日記 2000-2009」(殊能将之著/講談社)を讀む。ミシェル・ジュリと言ふフランス人 SF 作家の未訳短篇の紹介が續いたあと、M.イネスの "Stop Press" について(当時、「ストップ・プレス」は未訳だつた)のあたり。夕食は、冷奴に山形だし、鰻の残りで櫃まぶし、落とし卵の澄まし汁など。
滋養のあるものを食べ、何とか精をつけて頑張つて働きませう、と思つてゐるのだが、もう今年あたりが体力の限界かなあ、と言ふ気もする。余生は小石川の御隠居として、万年青や文鳥を育てたり、長唄を習つたりして、色つぽい師匠に「あンた筋がいいよ、しつかりおやり」とか言はれたい。あと、M.イネスの一番つまらない長編小説とか翻訳出版して、マイナ小説翻訳家として勇名を馳せたい。そして小石川のセンセーとか呼ばれて、夏には声のいい秘書を連れて那須あたりに避暑をして、久生十蘭の「顎十郎捕物帳」とか朗読させながらビールを飲みたい。そんなことをしてゐると、絽から透ける長襦袢の白も涼しげな長唄の師匠が、築地の割烹で重箱に詰めさせたお弁当を差し入れに来て、「オヤ、この小娘はセンセーのこれですか。隅に置けませんねえ」とか言つたりして、「いやいや滅相もない、これはただの避暑いや秘書で」なんて弁解したりして……猛暑の妄想、終了。
夜は「人間臨終図巻」(山田風太郎著/徳間文庫)などを讀む。今、第 2 巻の後半、「六十一歳で死んだ人々」の章。
夕方退社して、水分を一杯に蓄へた空気の中を泳ぐやうにして帰宅。まづ風呂。湯船で「殊能将之読書日記 2000-2009」(殊能将之著/講談社)を讀む。ミシェル・ジュリと言ふフランス人 SF 作家の未訳短篇の紹介が續いたあと、M.イネスの "Stop Press" について(当時、「ストップ・プレス」は未訳だつた)のあたり。夕食は、冷奴に山形だし、鰻の残りで櫃まぶし、落とし卵の澄まし汁など。
滋養のあるものを食べ、何とか精をつけて頑張つて働きませう、と思つてゐるのだが、もう今年あたりが体力の限界かなあ、と言ふ気もする。余生は小石川の御隠居として、万年青や文鳥を育てたり、長唄を習つたりして、色つぽい師匠に「あンた筋がいいよ、しつかりおやり」とか言はれたい。あと、M.イネスの一番つまらない長編小説とか翻訳出版して、マイナ小説翻訳家として勇名を馳せたい。そして小石川のセンセーとか呼ばれて、夏には声のいい秘書を連れて那須あたりに避暑をして、久生十蘭の「顎十郎捕物帳」とか朗読させながらビールを飲みたい。そんなことをしてゐると、絽から透ける長襦袢の白も涼しげな長唄の師匠が、築地の割烹で重箱に詰めさせたお弁当を差し入れに来て、「オヤ、この小娘はセンセーのこれですか。隅に置けませんねえ」とか言つたりして、「いやいや滅相もない、これはただの避暑いや秘書で」なんて弁解したりして……猛暑の妄想、終了。
夜は「人間臨終図巻」(山田風太郎著/徳間文庫)などを讀む。今、第 2 巻の後半、「六十一歳で死んだ人々」の章。
2016/08/01
山形だし
晴れてゐるやうでもあり、曇つてゐるやうでもあり、また雨が今にも降り出しさうでもあり。しかし蒸し暑いことには變はりない。お若い方々にはちよつと信じ難いことだらうが、初老も過ぎて老人と呼ばれる身になると、こんな日は天気のせゐだけで体調が悪い。
何とか一日持ち堪へて、夕方退社。いつ激しい夕立になつても不思議ない空模様だが、傘を使はずに帰宅できた。
風呂に入つてから夕食の支度。冷奴に山形だしでビール。山形だしを一週間分、いや二週間分くらゐ作つてしまつた。のち、冷やし中華(胡瓜、トマト、錦糸卵)。
何とか一日持ち堪へて、夕方退社。いつ激しい夕立になつても不思議ない空模様だが、傘を使はずに帰宅できた。
風呂に入つてから夕食の支度。冷奴に山形だしでビール。山形だしを一週間分、いや二週間分くらゐ作つてしまつた。のち、冷やし中華(胡瓜、トマト、錦糸卵)。
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