「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/12/09

鈴虫と松虫

漸く週末だ。往きの車中の「源氏物語」は「横笛」から「鈴虫」の帖に入つた。この時代には、鈴虫と松虫の名前が逆だつたらしい。玉上琢彌先生の注釈によれば、「鈴虫は『チンチロリン』、松虫は『リーンリーン』」とのこと。

そう言へば子供の頃、私の村では、夏に鈴虫(「リーンリーン」の方)を飼ふのが当然の習慣だつた。あの家の鈴虫は声が良い、なんて言つたものだ。私の実家の邊りは、一言で言へば、横溝正史の小説に出て來るやうな田舎村なのだが、今はあんな田舎でもそんなことしないのかなあ。

夕方から大手町で往訪の仕事。そのあと神保町の珈琲屋で一服してのち、直接歸宅。歸り道で「ブルゴーニュ」と言ふ白薔薇を買つた。風呂に入つてから、夕食の支度。春雨のサラダでビール。のち、鶏挽肉のガパオライス、インスタントのトムヤムクン・スープ。週末のビールはことさらにうまい。来週も厄介なことが色々控へてゐるやうなのだが、週末の間は忘れてゐよう。