「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/10/01

「死んで貰います」


また寢坊。元からロングスリーパーなのに、朝夕涼しくなつてきたおかげで良く眠れ過ぎて困る。週末用の簡易版の朝食のあと、朝風呂。

晝食は土曜日の定番でお好み焼き。午後は主に料理の仕込み。いただきものの果物をなかなか消費できないので、ジャムを作る。味見のため、三時にショートブレッドに葡萄のジャムを添へて、珈琲。悪くない。他にじゃが芋を茹でて酢漬けしたり。

夕食は豚肉と野菜を蒸して大根おろしポン酢で、のち、白菜の浅漬、人参とちりめんじやこの寒天寄せ、押し麦入りの御飯、石蓴の味噌汁。

夜は「昭和残侠伝 死んで貰います」(マキノ雅弘監督 / 1970年)を観たり。泣かせるツボの連打に次ぐ連打で出來てゐて、お約束と様式美の極致。主演は高倉健なのだが、池部良の格好良さと演技力で支へられた映画である。そして、辰巳芸者を演じる藤純子(富司純子)が怖いくらゐに綺麗。郷里贔屓で言ふのではなく素直に、昔の日本には美人がゐたものだなあ、と思ふ。いや、たまに歌舞伎座の入口あたりでお見掛けはするし、今でもお美しいので、「昔の」なんて失礼だが。