「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/05/15

風邪の読書

どうやら風邪をひいたらしく体調不良。早く退社して、帰宅。風呂に入ってから、温かいものを食べ、寝室で安静にする。思ったより重症のようだ。今日から週末の二日をかけてゆっくり自宅で静養すれば、月曜日には復帰できるだろうと信じているのだが。

寝床で「かぜの科学 — もっとも身近な病の生態」(J.アッカーマン著/鍛原多惠子訳/早川書房)を読んでいたのだが、その最後の付録「推薦図書」の「風邪をひいたときの定番」の最初にトロロープのパリサーもの六篇が挙げられている。そうか、トロロープは以前から一度読もう読もうと思っていながら未読になっていた、と思い、書架を探ったら、持っているのは別シリーズ(やはり六篇)の第一作「慈善院長」(木下善貞訳/開文社出版)だけだった。風邪でもひかない限り読むことはなさそうなので、アップルジュースをベッドサイドに置いて読み始めた。