「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/10/14

胡蝶から蛍へ

往きの車中の読書は谷崎源氏。「胡蝶」の帖を終えて、中公文庫版巻二を読了。源氏は夕顔の忘れ形見の玉鬘を引き取って、あれこれと父親ぶるのだが、やはりそこはそれ光源氏なので、玉鬘に手を出し始めるまでは時間の問題だった。明日からは巻三、「蛍」の帖に入る。

今日も昼行灯らしく日中を過し、夕方退社。帰りの車中では、「幻の森」(R.ヒル著/松下祥子訳/ハヤカワ・ミステリ 1667)。時系列順に読んでいるのだが、ヒルはどんどん話が長く、大作になっていく。このあたりからはあまりに重厚で、ミステリとしては破格になってしまっている気がする。