「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2014/03/30

謎のデバイス開発の教訓

朝は曇り空。珈琲、ヨーグルト、クロワサン、ベーコンエッグ、オレンジを一つの朝食。朝風呂に入ってから、午前中は本の整理を少々。記憶にない本が出て来ては、中身を調べるつもりで読み耽ってしまうことの繰り返しで、あまり進まず。

例えば 、"Conceptual Blockbusting" (J.L.Adams 著/Basic Books)という本が出て来て、どういう関連でこれを買ったのか分からず、ページを適当に開いてみると、左画像のような奇妙なデバイスの図が出ている。どうやら火星探査機のソーラーパネルが開くときの速度を落とすためのものらしい。

一番左が月面での実績がある初代だが、信頼性に問題があり、改良型として開発されたバージョン 2 とバージョン 3 が順に右の二つ。極めて優秀なチームが開発したものだったが、まだ数々の問題点があり、研究開発が続けられた結果、「実はそのようなデバイスは不用だった」ことが分かったというお話。実際の火星探査はこのデバイスなしで行われ、ソーラーパネルは特に破損することなく開いた。最もエレガントな解であるバージョン 4 は「デバイスなし」だったのだ。

昼食は、生姜と葱の焦がし醤油スープを作り、出来合いの焼き餃子でスペインの赤ワインを一杯だけ。食後しばらく昼寝。午後になって雨が降ったり、強い風が吹いたり。春の嵐か。珈琲とパンオショコラを傍らに「赤毛のレドメイン家」(E.フィルポッツ著/安藤由紀子訳/集英社文庫)の残りを読み、読了。クラシック、という感じ。

夕方になって雲間から西日が差してきた。夕食の支度。豚肉の生姜焼き、キャベツの千切り、長芋の味噌汁、御飯。